アクタージュ scene46 『回想』ネタバレ
前回のあらすじ
アキラと七生の出番が終わり、第二幕が終わった。
アキラの見せた演技は一般の観客たちには不評であったが、演劇関係者たちはアキラの新境地に驚いていた。
楽屋で自分の演技を謝るアキラであったが、団員の皆は誉め、阿良也すら素晴らしかったという言葉を送る。
病院では、黒山が巌のそばについていたが、一瞬意識を取り戻した巌の言葉に従い、劇場へと向かった。
観客席では、ルイがこれからのジョバンニの事を思い涙を浮かべていた。
前回の詳細はこちらの記事をどうぞ

今週のネタバレ
引用:週刊少年ジャンプ3号
◆進化できる
最終幕直前の控え室。阿良也は夜凪とアキラが天球に来た時の事を思い返していました。
夜凪が主演の一人と指名された時、阿良也は夜凪の才能は認めていましたが、まだ早いと期待はしていませんでした。
アキラが天球のメンバーに挨拶をした時は、巌の裁量に苛立ちを感じていました。
けれど、二人とも本番で阿良也が思ってもみなかった演技をみせました。
そんな二人の成長に、阿良也は笑いがこみ上げてきました。
そして、二人と同じく、自分ももっと進化できると確信します。
引用:週刊少年ジャンプ3号
そんな阿良也を見てアキラは、純粋に観客として巌裕次郎に見出された演劇界の怪物・明神阿良也と巌裕次郎の意志を託された新人・夜凪景の最終幕を見てみたいと思います。
◆上手い演技
観客席では、まもなく最終幕が始まるというのに、ルイの涙がまだ止まりません。
まだカムパネルラが死んだと気づいていないジョバンニに感情移入し、これからジョバンニに訪れるショックと悲しみを思い、感情が止められないようです。
そんなルイを見て、雪は阿良也の演技力の凄さを実感します。
子供が感情移入してしまうのは、夜凪ではなく阿良也の方。
物語の性質上、それは当たり前のように見えるけれどそれは本当は当たり前ではない。
それは純粋な少年を演じ切れる阿良也の演技力のおかげで成立している。
雪はそう思っていました。
人は本当に上手い芝居を目の当たりにした時、「上手い」という事すら意識できない。
成人している事さえ忘れてしまう、完全な子供の顔の阿良也の演技はあまりにも自然で「上手い」とすら思わせない。と。
引用:週刊少年ジャンプ3号
そして、最終幕が始まりました。
◆最終幕
最終幕、登場した阿良也はこれまでの無邪気な少年の表情とは全く違ったものでした。
引用:週刊少年ジャンプ3号
疲れ切った、絶望に満ちた顔。
まるで別人のような姿に、ジョバンニに何があったのかと観客たちは驚きます。
そんな観客たちの前で、舞台の上で阿良也は一人芝居を始めました。
ドアを開けるマイム。そして「母さん」と呼びかける阿良也に、今の場面はジョバンニの家である事、そしてジョバンニが銀河鉄道に乗る前の回想である事に気づきます。
病気で寝ている母親に話しかける阿良也。
時系列に沿い、完璧に演じ分けている阿良也にアリサも感心します。
舞台の上、阿良也は母親に淡々と話しかけています。
北の方の漁に出かけたであろう父が、もうじき帰ってくると思うという事。
ジョバンニに会うと学校の皆が、ジョバンニの父がラッコの上着を持って帰ってくるだろうと冷やかしてくる事。
でもカムパネルラだけはジョバンニにそんな事を言わない事。
カムパネルラだけは……
そう言った時、舞台は暗転し、場面は再び銀河鉄道の車内になりました。
途端に、阿良也の表情が別のものになります。
カムパネルラの隣にいられて、楽しくて、幸せで堪らないといった顔。
引用:週刊少年ジャンプ3号
カムパネルラといる時とそうでない時の感情の振れ幅の大きさに、見ている雪は胸騒ぎを覚えます。
舞台の上では芝居が進んでいます。
ねぇ、カムパネルラ
僕達また二人きりになったねぇ
ねぇカムパネルラ
僕達一緒にいようねぇ
嬉しそうにそう話しかける阿良也。
けれど、それまでうっていた相づちをそれには返さない夜凪。
ジョバンニとカムパネルラの別れの最終章が始まります。
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今週の感想
阿良也が夜凪とアキラの参加に対してどう思っていたかがわかりましたね。
アキラに期待していないとは思っていましたが、夜凪にも期待してなかったとは思いませんでした。
最初に会った時から臭いがどうとか興味津々だったので、夜凪にはある程度の期待はしていたのかと思ってました。
そしてアキラ……
こっちは最初ため息をついていましたから期待していないとはわかってましたが、結構本気で怒っていた模様です。
でもともかく、無事に二人が阿良也に認められたようでよかったです。
しかし、原作でもジョバンニにとってカムパネルラは特別な存在な事はわかりますが、阿良也の表情で更にジョバンニがカムパネルラの事が大好きで、一緒にいられる今が本当に幸せに思っている事がわかるので、今後の展開を思うとルイではありませんが辛くなります。
来週はとうとうジョバンニが銀河鉄道が死者を乗せる列車で、カムパネルラもすでに死んでしまっている。
もうカムパネルラと一緒にいられないと気づいてしまう場面になりそうです。
その時、阿良也がどんな演技をみせるのか、今から楽しみです。