アクタージュ scene50 『阿良也と巌2』ネタバレ
アクタージュ 前回のあらすじ
昔の阿良也は毎日が退屈で、街で声をかけてきた女性の所に入り浸ったりゲーセンで暇を潰したりしていた。
巌はそんな阿良也の後を追いかけては役者になるように説得していた。
阿良也は学校をサボっては天球に入り浸ってはいたが、役者という仕事にはまるで興味を持てないでいた。
しかしある日、天球に星アリサがやって来た。
他の団員たちと共にアリサを見る阿良也。そんな阿良也にアリサに役者はやめておけと言う。
そのアリサと巌の様子に、阿良也は一気に役者というものに興味を持つのだった。
前回の詳細はこちらの記事をどうぞ

アクタージュ 今週のネタバレ
引用:週刊少年ジャンプ9号
◆詮索
自分を一瞥し、役者はやめておけと言い去っていった星アリサに、阿良也は却って役者というものにどうしようもなく惹かれてしまいます。
その夜、線路下の飲み屋で阿良也は、飲んでいる巌に星アリサの事を尋ねます。
巌は、最初は昔の女だ等と冗談を言っていましたが、やがて昔自分の舞台に立っていた女優であると答えました。
アリサが元女優だと知った阿良也は、元女優をキャスティングしようとした巌に、見境ないと言い放ちます。
その阿良也の言葉に、巌は自分が傲慢だった。今の自分なら償えると思ってしまったと語りました。
引用:週刊少年ジャンプ9号
償いという言葉と、初めて見る巌の表情に阿良也ぱその先の言葉を求めますが、巌はそれ以上言葉を重ねる事なく立ち上がり勘定を済ませ帰ろうとします。
アリサの事が知りたい為に、巌に付き合いここまでやってきた阿良也は不満そうに引きとめますが、巌は酒も飲めないガキと飲む程つまらんもんはなかったと言って阿良也をおいて帰り出しました。
その後ろ姿に、阿良也は自分でもなぜそうしたのかわからないまま、巌が飲み残していた酒の入った杯を呷ります。
そして酒くらい飲める!と言いますが、直ぐにその場に倒れてしました。

引用:週刊少年ジャンプ9号
◆自覚
夜空を見上げ、倒れた阿良也はまだ小学生だった頃の事を思い起こします。
小学校の頃、国語の授業で銀河鉄道の夜をやっていました。
「カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねぇ」
「どこまでもどこまでも一緒に行こう」
他の乗客たちと別れ、カムパネルラと二人になった時のジョバンニの台詞を読む声が教室に流れます。
そしてそこで教師は阿良也にこの続きを読むように言いました。
突然の指示に戸惑う阿良也に、隣の席の女の子が3行目からだと教えてくれます。
しかしそれでも読み出す事が出来ずにいる阿良也を気遣い、女の子は阿良也の具合が悪そうだから自分が読むと言ってくれました。
けれどそれが阿良也の気に障り、阿良也は女の子に乱暴してしまいます。
阿良也は、どうしてか子供の頃から文字というものが頭に入って来なくて、どうしてか昔から皆と違うところで怒ってしまう自分に、いつも悲しい気持ちを抱えていました。
そんな自分をスカウトしてくれて、認めてくれた巌。
ここにきてようやく阿良也は、自分の中にある、星アリサに対してのこの感情はこれまで自分がバカにしていた嫉妬であると自覚しました。
そして酔って倒れた自分を見つめる巌に、自分が役者になるから、自分だけを見ていればいいと告げます。

引用:週刊少年ジャンプ9号
笑いながら巌に起こされながら、今なら女の役も演じられそうだと、七生とアキに謝らないとと告げます。
そんな阿良也に、女の名前はアキじゃなくエリだろと言い、女の名前を忘れる男はモテないぞと注意すると、阿良也が意外にそうでもないんだよねと軽口を叩き合いながら二人で帰っていきました。
そして阿良也は、過去に巌とアリサに何があったのか、巌が何を償いたかったのか聞くのはやめたのでした。
自分が巌の一番になれば全部済むと思ったから……
◆戻って来れなくなる芝居
そして再び舞台の上。
自分が巌の一番にるにはまだこれからであるというのに、巌がいなくなってしまう。
そんな思いから、黙って見送るはずのカムパネルラに手を伸ばしてしまった阿良也。
そんな阿良也を見て、黒山は巌に、自分の死を使ってここまで引き出すかと感嘆しながらも、不安そうな目を向けます。
観客席からはアリサが厳しい眼差しを送ります。
自分の時と何も変わっていないと。
観客を魅了する芝居を超えた芝居。
それと引き替えに阿良也はきっとその芝居から帰って来れない。

引用:週刊少年ジャンプ9号
だから役者はやめておきなさいと言ったのだと、アリサは思うのでした。
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アクタージュ 今週の感想
続いていた阿良也回もラストです。
先週は阿良也のクズさが際立っていましたが、今週も中々です。
謝らなければと言いながら、なぜお前より巌の方がちゃんと名前を覚えているのか!?
そんなツッコミ所はありつつも、阿良也が自分の存在意義を作ってくれた巌に対する気持ちを自覚した重要回でした。
でも、巌はそんな阿良也だからっていうのを見越して、夜凪を使ってここまで引き出させたんですね。しかも過去にアリサで失敗しているというのに……
さすが、演出家はろくでもないと自分で言うだけの事はあります。
阿良也がかつてのアリサのように戻って来れなくなったらどうするつもりなんでしょうか?
でも、アリサの時とは違い、もうひとりの天才・夜凪がいてくれるから……
来週はとうとう巻頭カラーに増ページで演劇編のクライマックスです!
巌がどのようにして夜凪を使って阿良也を導くのか?そしてちゃんと戻ってきた阿良也を見て、アリサは救われるのか?
そして銀河鉄道の夜はどんなラストを迎えるのか?
今から楽しみです!