2018年10月6日発売の『週刊少年ジャンプ45号』に連載の「Black Clover:第176話:きょうだい」のネタバレです。
【あらすじ】
シルヴァ家へ向かったノゼルとノエルは、女性エルフのあやつる羅針盤魔法”狂おしい羅針乱世界(アナザー・アトラス)”に苦戦を強いられますが、ノエルが自身の魔法を故意に暴走させて女性エルフの魔法を破ることに成功します。
女性エルフをノゼルの水銀で無力化させたと思われましたが、女性エルフの操る剣で貫ぬかれたノゼルは倒れます。
より強くなった女性エルフに追い込まれたノエルは、新しく水創世魔法”海神戦乙女の羽衣鎧(ヴァルキリードレス)”を発動させて女性エルフと対峙します。
Black Clover:第176話:きょうだい ネタバレ
【共闘】
「王族シルヴァ家の力、見せつけるぞ…ノエル!」
ノゼルの言葉に、ノエルは勢いよくハイッと返事をします。
女性エルフは、残念だけど、と口にし、
「この閉鎖空間では、アナタ達の攻撃が私に届くことは無いわ」
3本の剣を放ちます。
ノゼルはすかさず水銀の盾で放たれた剣を3本とも食い止めます。
ノエルは魔法を発動させようとしますが、うまく発動できず焦りを見せます。
(勢い良く返事したけど、マナスキンを使ってもこの魔法空間じゃ、”海流の巣”さえ出来ない!)
ノゼルでさえも、魔力を全力で操作しても、ごく近い範囲での単純な操作のみという不利な状況で守りに徹します。
引用:週刊少年ジャンプ45号
↑精密な操作が必要なノゼルの魔法にとって非常に相性が悪い相手です。
女性エルフから放たれた剣が、容赦なくノゼルとノエルを襲い、その中の一つが防御をすり抜け、ノゼルの額に傷をつくります。
「ノゼルお兄様!!」
叫ぶノエルは、打開策を必死に考えます。
(アスタなら!)
(黒の暴牛なら!)
(何かメチャクチャな方法で―)
その時、ソリドがクソオオ!と大声を出します。
「アイツの魔法を解かないと、ここから逃げられないし、八方塞がりだ!」
”八方塞がり”にピンときたノエルの脳内に1つの案が浮かんだようです。
(この空間で創世魔法は出来ないけど、)
(あの”暴走を”)
(”わざと”起こせる!)
大量の水を放出しだすノエルは、
「ノゼル兄様お願いします!」と叫びます。
ノゼルは意図を瞬時に理解し、自身とノエル、ソリド、ネブラを水銀の壁で包み込み、水から防御します。
ドドドドドドと勢いよく出てくる水は、
女性エルフが作り出した”閉ざされた魔法空間”を、
埋め尽くしていきます。
(私の魔法は中の物を全て閉じ込めてしまう・・・!)
このままでは溺れると判断した女性エルフは、魔法を解除しますが、その隙を見逃さなかったノゼルが水銀を素早く操作し、女性エルフを捕らえます。

引用:週刊少年ジャンプ45号
【勝利?】
塔から流れ出ていく水。
凄い!とノゼルとノエルを称賛したネブラはぐったりとしたまま、ソリドに抱きかかえられています。
ソリドは、まさかノエルがという驚きで、言葉も出ません。
「やりましたねお兄様!」
と声をかけるノエルに、ノゼルは背を見せたまま
「王族らしいとは言えない、滅茶苦茶な戦い方」
と言い、さらに言葉を続けます。
「だが、その力のお陰で勝った。これがオマエの手に入れた戦い方なのだな」
ポカンと驚いた表情のまま固まるノエルに、
ノゼルは自身の想いを語りだします。
「私は、母上に似たその姿がまた消えることを恐れていた」
「オマエは強くなどなれないと思い、だから戦場から遠ざけようとした」
「だがオマエは強くなった。」
「私が、間違っていたという事になる。」
ノゼルは、その…だな…と言いにくそうに咳払いをし、
「すまなかった」とノエルに謝ります。
ネブラとソリドも、ノゼル兄様が謝った!?と驚きの表情。
貴重なノゼル兄様のデレに、ついついニヤケるシーンです!
ノエルも、急なことすぎて反応できてないといいますか、驚きすぎてポカンとした表情です。
「戦いは終わっていない、ネブラを早く治療しなければ」
とノゼルが口にした
その時、
ノゼルの背後から三つの剣が、ノゼルの肩、胴、腹部を貫きます。
ノゼルがしまったと思うときにはすでに遅く、ゴプリと血が口からあふれ出て、ノゼルは倒れこみます。
ノゼル兄様!と駆け寄るノエル。
「残念だったわね…狂った世界は終わらない…!」
女性エルフは魔力を放ち、さきほどよりも更に広範囲で強力に、羅針盤魔法”狂おしい羅針乱世界(アナザー・アトラス)”を発動させます。
これを見たソリドはクソが!と絶望し膝をつきます。
「アナタ達にはどうしようもないわ。諦め嘆き悔いなさい王族!」
女性エルフからは、とどめとばかりに残酷な一言が発せられました。
(諦めない!何か手は!考えなさいノエル!アナタなら出来る!)
思考を巡らすノエル。
(だってアナタはとうとう、あのノゼル兄様に認められたのよ!)
(このままじゃ、お兄様とお姉様が!)
(いい思い出なんて無い、)
(けど私のきょうだいなの―!)
ノエルの想いに応えるようにグリモワールの頁がめくれ、ノエルの体からマナがほとばしります。
(遠距離は当たらない!)
(複雑な魔力操作は出来ない!)
(体に近いところなら!?)
(より密接に、濃密に―!!)
(今この状況だからこその、今の私だからこその魔法)
水創世魔法”海神戦乙女の羽衣鎧(ヴァルキリードレス)”

引用:週刊少年ジャンプ45号
家族のために、ノエルは新しい魔法に身を包みます!
176話はここで終わりです。
【感想】
きょうだいの共闘が存分に堪能できた回でした!
守りのノゼルに、活路を見出すノエルの抜群のコンビネーションで、女性エルフを無力化したところは思わずガッツポーズです。
また、ノゼルの本音にも感動してしまいました。
シルヴァ家はみんなツンデレですね(笑)
ノゼルは女性エルフの攻撃で倒れてしまいましたが、ノエルの新たな魔法がどんな能力なのか非常に気になるところで終わったので、次は存分にその力を発揮してくれることでしょう。
次回が楽しみです!