2018年12月3日発売の『週刊少年ジャンプ』53号に連載されている
「ハイキュー!!」第329話のネタバレです。
【前回のあらすじ】
俺は1本の指に入るエースだ!という木兎の宣言で場内が混乱する中、狢坂と梟谷の試合が始まりました。
赤葦の作戦が不発に終わり、1点目は狢坂のものとなります。
一方観客席の孤爪は、狢坂のセッター、臼利に注目しました。
前回の詳細はこちらの記事をどうぞ

今週のネタバレ
引用:週刊少年ジャンプ53号
【桐生の実力】
狢坂の桐生が、レフトから強烈なスパイクを打ち込みます。
狢坂と梟谷の点数は、3-2となりました。
レシーバーも吹き飛ばす、超高校級のパワー!と場内アナウンスも盛り上がります。
その様子を見ていた孤爪は、桐生はいかにも「パワーあります」って感じだけど、何気にジャンプも凄いよね、と感心していました。
狢坂はフィジカルトレーニングに力を入れていると言うもんな、と黒尾も同意します。
あと打ち方もちょっと面白いよね、と孤爪は続けました。
普通より左に傾いていることに気づいていたのです。
桐生はスパイクの時、利き腕にできるだけ体重を乗せる打ち方を意識していると、山本が読んだ雑誌に書いてあったそうです。
それを聞いた孤爪は、パワー系全国三大エース、そんな人のスパイク触ったら腕ハジけるじゃん、とうんざりした顔になりました。
「高さとパワー」、それだけでおっかないワードだけど、奴は多分それだけじゃない、と黒尾は言いました。
【過去】
桐生八が中学二年生の頃。
彼の所属するバレーボール部は、全日本中学校バレーボール選手権の二回戦を突破していました。
チームメイトは桐生のおかげだと言います。
そんな声に応え、桐生はストレート勝ちで優勝する、と宣言しました。
その夜、チームメイトが寝静まった中、桐生は次の試合に向けて、タブレットで映像を確認していました。
早く寝なくては明日もたないよと言われるも、あと少し、と寝る様子はありません。
実は眠れなかったのですが、とても言えませんでした。
大丈夫、桐生八は日本一のエースだからとチームメイトに言われ、桐生も表情を緩めます。
そして試合当日になりました。
対戦相手は牛島のいるチームです。
その試合の中で、トスの集まる牛島と桐生は執拗にマークされました。
打ってもブロックされ、決めることができない。
こんな状況に、桐生はうまく動けずにいたのです。
そしてついに、打てるボールを、桐生は打たずにオーバーで返してしまいました。
崖っぷちに立っても、牛島は「エース」だった。
自分はどうだったのか?
試合が終わり、桐生はうなだれていました。
そんな桐生にチームメイトが、みんな桐生に頼りすぎていた、ごめんな、と謝ります。
そのごめん、という言葉に、謝らないでくれ、全部打つから謝らないでくれと、桐生は涙を流したのでした。
引用:週刊少年ジャンプ53号
【悪球打ち】
そして場面は再び準々決勝へ戻ります。
桐生が打ったボールは、ブロックにより再びコートに戻ります。
そのボールは桐生の元へ上げられますが、低く打ちにくいボールでした。
しかし桐生は一歩助走をし、そのボールを打ち、一点を取ります。
このように、どんなボールも得点に変えてみせることから、「悪球打ちの桐生」と呼ばれていました。
ここで桐生への解説が入ります。
「悪球打ち」と言うと、力任せで大雑把な印象を受けるかもしれませんが、桐生自身は非常に器用な選手です。
後ろから上がってくるボールや、ネットに近い、遠い、そういう難しいボールを上手く処理します。
さらに高確率でパワーを落とさず、打ち込んでくるのでした。
スパイクは2歩助走か3歩助走が普通です。
しかし先程の桐生のスパイクは、咄嗟に助走を1歩に切り替え、低くなってしまったトスに合わせていたのでした。
普通なら返球で精一杯になってしまったり、無理に打ってブロックに捕まってしまったり、そういう不十分なトスにも桐生は合わせます。
そして、パワーで点をもぎ取るのでした。
桐生は器用さと強引さが混在したスタイルの選手なんです、とアナウンスされます。
【絶好調】
一歩の助走だけでも勝負できるジャンプ力も、腕力頼みではないパワースパイクも、下半身強化の賜物でした。
それはかつて、全て打つからと決意した、あの瞬間の強い想いの成したものなのです。
解説されている間にも、再びボールは桐生の元へ上がります。
ボールへ向かい、桐生は力強く地を蹴り飛び上がりました。
そして打ち下ろされた、強力なスパイクの前にいたのは、木兎です。
ボールを拾おうと前に出すぎたため、アンダーでは対応できなくなっていました。
次の瞬間、木兎は胸を張り出し、ボールを受けたのです。
引用:週刊少年ジャンプ53号
予想外の行動に、桐生や孤爪、黒尾も驚きの表情を浮かべます。
当の本人はというと、ナイスレシーブ!!と、自分で言うくらい絶好調なのでした。
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【感想】
今回、桐生の過去が描かれていました。
そこには、桐生が「悪球打ち」と呼ばれる、今のスタイルを目指す決意をしたシーンがありました。
エースが狙われるのは当たり前の世界ですが、そこで悔しい思いをしたからこその今の実力であるとよくわかります。
あれからたくさん鍛えて、一歩の助走で打てるまでになった桐生はきっと、真面目な人物なのではないかと思いました。
そして最後に、もう一人のエース、木兎が出てきます。
こちらは胸でボールを受けるという、彼らしい姿を見せてくれました。
次回は木兎が活躍してくれるのでは、と期待しています。