今回は月刊Gファンタジーでの人気連載作品から、
2018年9月18日発売の『月刊Gファンタジー』10月号に連載されている「地縛少年花子くん:第46話」のネタバレです。
Contents
地縛少年花子くん:第46話「エソラゴト 其の六」ネタバレ
前回のあらすじ
前回、主人公の八尋寧々は元の世界へ戻るため、七不思議四番である「シジマさん」の元へ向かいました。
シジマさんはあっさりと元に戻る方法を教えてくれましたが、その方法は「柚木普と三葉惣助をころすこと」。その言葉に八尋寧々と源光は動揺してしまいます。
シジマさんの領域から戻ってきた八尋寧々に、何も知らないはずの柚木司は「あまねのこと 上手にころせるといいね」と言いました。
今回の話は、その後の八尋寧々が混乱しているところから始まります。
今回の話の始まり

引用:月刊Gファンタジー10月号
シジマさんが作り上げた特殊な世界ではありますが、柚木司は何も知らないはずです。
その彼が「柚木普をころす必要がある」ということを知っているのはおかしい状況であり、八尋寧々は混乱してしまいます。
シジマさんと柚木司はグルなのか、自分に花子くんのことをころさせたいのか、ぐるぐると悩みます。
本来の世界で自分をころした柚木普に復讐をしたいのか、と思いつきショックを受けたりもします。
ですが柚木普と柚木司の仲がいい様子を見て、復讐していたがっているようには考えられませんでした。
とはいえ、柚木司の目的が不明なままなのは変わりません。
自分が何をしたらいいかわからず、八尋寧々は困った表情をみせました。
みんなで天体観測

引用:月刊Gファンタジー10月号
学園の屋上で天体観測をしますが、正直それどころではない八尋寧々でした。
そこへ蒼井茜と赤根葵がそれぞれ登場します。
前回シジマさんの力で粉々になってしまった2人ですが、無事に元の姿に戻っていました。2人の元気な様子に八尋寧々も安心します。
赤根葵たちとお茶をすることになったのですが、テーブルの上にあるクッキーの中に三葉惣助の作ったクッキーがありました。
源光が三葉惣助を追いかけて行って、そのまま帰ってきていないことを八尋寧々は思い出しました。
源光がまさかころしに行ってしまったのか?、とまた不安になってしまいます。
しかし、その考えを打ち消しました。
源光は彼なりの方法で、この世界から脱出する方法を探しているのだと思うようにしたのです。
そして自分も頑張らなければと気合を入れます。
しかし、やはり何をどうしたらいいのか、わからないままでした。
誰もいないと思った望遠鏡の近くに

引用:月刊Gファンタジー10月号
ぽつんと放置されている望遠鏡に気づいた八尋寧々は、1人でそれに近づいていきます。レンズを覗くと、蠍座がよく見えました。
そこで柚木普が突然声をかけてきます。
驚いたものの、柚木普は蠍座について説明をしてくれます。
シリアスな雰囲気に

引用:月刊Gファンタジー10月号
八尋寧々はその説明を聞いているうちに、柚木普は花子かもしれないと感じます。そして、それを本人に伝えます。
聞かれた柚木普は「その話好きだな~」と笑いますが、八尋寧々の真剣な表情にため息をつきました。そして花子とはどんな人なのかと聞きます。
八尋寧々からの返事は「色々めんどくさい」「いつもセクハラしてくる」「すぐふざける」といったものでした。
そんな花子に似ていると言われた柚木普は嫌そうな顔をみせます。
そんな柚木普の背中に寄りかかり、八尋寧々は「きらいじゃ…ない」と言いました。
そして流星群が見える中、八尋寧々は「好きなの」と自分の気持ちを伝えました。
驚く柚木普の頬に触れながら「一緒に逃げよう ほんとの世界まで!」とさらに続けて言います。
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感想
柚木司の怖い表情と普段の表情とのギャップが今回もすごいです。
八尋寧々の表情もコロコロ変わっており、シリアスでありながらとてもかわいかったです。
他の登場人物である赤根葵なども、もちろん今回もかわいらしいです。
クッキーなどの小物もかわいらしく描かれています。
蒼井茜の作った「アオちゃんクッキー」のクオリティも注目ポイントですね。三葉惣助の作ったクッキーもかわいらしいものでした。
柚木普と柚木司は双子なので顔はもちろんそっくりなのですが、シジマさんの世界に来てから弟である柚木司は怖い表情と普段のやや困ったような表情が多い印象を受けました。
そしてそれに対し、兄である柚木普の表情は随分と笑顔が多い印象を受けます。
また行動についても柚木普の方が自由に動いているようでした。柚木司の方が兄のようです。
しかしその柚木普も、望遠鏡のシーンではシリアスな表情を見せたりします。
八尋寧々が流星群を背後に気持ちを伝えるシーン、そして一緒に逃げようと伝えるシーンは印象深い場面でした。
今後の展開予想
次回は八尋寧々の決意に答える柚木普なのか、今回の話では出てこなかった源光と三葉惣助の話になるのかは不明です。
ですが表紙と巻頭カラーとのことなので、八尋寧々と柚木普になんらかの決着がつく可能性が高そうですね。
その場合、柚木司との関係にも何かしら進展があるかもしれません。
今のところ、本来の世界での記憶を持っているのは八尋寧々、源光、三葉惣助のみ3人に見えました。
しかし本来の世界での柚木普と柚木司は人間ではありません。
特別な力など持っていないように見えますが、表面に出てこられないだけという可能性もあります。
魂や意識といったものがどこかに封印されている、という可能性もありえるかもしれません。
柚木普に関しては、八尋寧々の呼びかけといった行動で本来の姿である花子に戻るといった方法が思いつくでしょうか。
柚木司は本来の世界での自分をわかっていながら、柚木普も柚木司も生きている今の幸せな世界を壊したくないと考えているのでは、と思います。
残念ながら、そう考える根拠はありません。生前に柚木普が柚木司をころした理由もわかっていないため、ただの勘です。
ころした理由は今後判明していくでしょうが、ただ「憎いからころした」とはならないと思うので、今から楽しみです。
あいだいろ先生の描く漫画の終わり方は、ただのハッピーエンドではないことが多いです。そのため、今回も例外ではないのかと思います。
花子はこれからも怪異を続けていくが、八尋寧々とは縁が切れ、彼女と交流をすることはできなくなってしまうかもしれません。
あるいは、もう寿命が少ないという八尋寧々が死んでしまい、新しい怪異としてこれからも花子の近くにいる、という可能性も考えられますね。
三葉惣助は成仏できるか、新しい怪異となるかもしれません。その場合、源光は怪異の観える家系なので、この2人の関係がこれからも続く可能性は高そうですね。
どのような変化があったとしても、ハッピーエンドであると嬉しいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。