2019年5月18日発売の『月刊Gファンタジー』で連載中の「地縛少年花子くん 第54の怪ヒトリゴト」のネタバレです。
【前回のあらすじ】
シジマさんとそっくりな少女・四島さんに振り回される寧々は、ますますシジマさんと四島さんがと同一人物かどうかわからなくなります。
そんな中、聞こえてきた噂話に「噂なんてくだらない わたしは」と四島さんはぽつりとつぶやくのでした。
前回の詳細はこちらの記事をどうぞ

【第54の怪のネタバレ】
引用:Gファンタジー6月号
【噂のはじまり】
四島さんが描いた絵を見た生徒達は作者である四島さんが卒業前に死んでしまったことについて話しますが、その話はたくさんの人の話題に上がるたびにその中身を変えていき、親に進路を反対されて自殺したことになっていました。
こうして、ただの美術室の亡霊にすぎなかった四島さんは七不思議のひとつ「美術室のシジマさん」になっていました。
七不思議になってからもシジマさんは絵を描き続けていましたが、いつしか絵が大嫌いになっていました。そんなシジマさんに声をかけてきたのは三番でした。
三番はシジマさんに一枚絵を描いてほしいと頼んできます。シジマさんは絵で自分の分身をつくると、その分身を介して話をするように三番に頼み、三番を自分のアトリエからうまく追い出します。
【虚構の願い】
絵が大嫌いだと思いながらもシジマさんはキャンパスに向かって絵を描き続けます。しかしそこにある気持ちは絶望と、虚構の世界で願いを叶えている人間達に対する「くだらない」という思いでした。

引用:Gファンタジー6月号
キャンパスを切り裂き、シジマさんは思います。
「夢を見たって現実は何も変わらない」「虚構は現実を変えられないのに」
塔の上からバラバラになったキャンバスを捨てたシジマさんの脳裏によぎるのは、自分の描いた絵を見て、好き勝手なことを語る生徒達の姿でした。
【後悔と願望】
あんな絵を描かなければ噂がうまれることも、そして美術室のシジマさんがうまれることもなかったのにと、後悔するシジマさんでしたが、ふとあることを思い出します。

引用:Gファンタジー6月号
ワタシの願いは一体なんだったのか。
そのことを思い出したシジマさんは病室に向かって走ります。
くだらない噂話をする影を手にしたナイフで切り裂きながら、シジマさんは自分の願いが「役割を果たすこと」だったと思い出します。
【ワタシの願い】
シジマさんは寧々と一緒にお茶を楽しんでいた四島さんめがけてナイフを振り下ろしますが、それに気づいた寧々が声をあげたことで、寸でのところで四島さんはナイフをかわします。
自分とそっくりな顔をしたシジマさんに驚く四島さんに、シジマさんはずっと謝りたかったのだと言い、手を差し出します。
「ワタシは役割を果たせなかった」「アナタを守るために生まれてきたのに」
かつて四島さんは病室で塔の課題の絵に取り組んでいましたが、落としてしまった筆も点滴に阻まれてまともに拾うことができない自分に落ち込み、自分が元気になるまでの間、かわりに絵を描いてくれませんかと絵の中にいる「もしものワタシ」に話しかけます。
そんな四島さんにこたえたのが、シジマさんでした。
つまりシジマさんは四島さんが望んだ理想の自分自身であり、四島さんが描いた絵だったのです。だからこそ、シジマさんは四島さんの話が勝手にゆがめられてしまったことをどうしても許せませんでした。
「ワタシの願いはアナタを守るという役割を全うすること」
そう言うとシジマさんは四島さんをテーブルの上に押し倒し、言います。

引用:Gファンタジー6月号
「ワタシはアナタの真実を守ります」
第54の怪はここで終わりです。
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【第54の怪の感想】
シジマさんと四島さんの関係、そしてシジマさんの正体があきらかになりました。
そしてシジマさんが四島さんを狙う理由もあきらかになりましたが、何気ない噂が人を傷つけるということを改めて感じました。
【次回予想】
四島さんの真実を守るためにナイフを向けたシジマさん。
そんなシジマさんを前に寧々は一体どうするのでしょうか。
次回も楽しみです!