火ノ丸相撲 第214番『鬼丸国綱と金鎧山隼人2』ネタバレ
前回のあらすじ
相撲部屋に千比路の娘・オコメ(10ヶ月)の泣き声が響き渡る。それをあやし、ミルクをあげる礼奈の姿を見て家族を感じる火ノ丸。
その後火ノ丸は礼奈と共に駿海に会う為に病院へ行くが、駿海の病室には面会謝絶の札があり、会えなかった。
しかし、その代わりに馬頭琴を弾く金鎧山に出会う。馬鎧山は妊娠中の奥さんが入院中な為、奥さんを慰める為に病院で慰問活動をしていたのだった。
妻と子どもたちの為に戦うという金鎧山の言葉に、火ノ丸は礼奈を抱きしめながら自分も負けないと心に誓うのだった。
今週のネタバレ
大典太対冴ノ山
九月場所五日目。大典太と冴ノ山の取り組み。連合稽古で互いの手の内を知り尽くしている二人の対戦です。これまでの稽古では僅かに冴ノ山の方が有利でした。
豪快に張り手を繰り出す大典太に、それを受け流す冴ノ山。冴ノ山のしつこさに手を焼く大典太の左前褌を取り、小さく投げを打って寄る冴ノ山。激しい戦いの末、寄り切りで冴ノ山が勝ち1敗を守りました。同時に大典太は3敗に。
引用:週刊少年ジャンプ47号
そして、冴ノ山が勝つのを見て立ち上がり喜ぶ千鶴子と病室で見守る駿海がいました。
言われた言葉
勝った冴ノ山の勇姿に火ノ丸も闘志を燃やします。この先自分と当たる奴は全員1敗を覚悟してもらう。そう思い金鎧山を見つめながら、火ノ丸は昨夜の千比路の言葉を思い出します。
昨夜、火ノ丸は大太刀高校のメンバーと金鎧山対策の話し合いをしていました。金鎧山の6年前の動画を見ながら、皆が攻略を考える中千比路が火ノ丸に、お前、金鎧山の事好きじゃないだろと言い出します。
引用:週刊少年ジャンプ47号
金鎧山を立派だと思っている火ノ丸はその意味がわからないまま土俵に立ちます。
一方、金鎧山も支度部屋で刃皇に言われた事を反芻していました。
支度部屋で、二人目が生まれそうで、守るべきものがまた一つ増えて心が引き締まると言う金鎧山に、刃皇は金関は良い夫で良い父なのだろうが、家庭を背負う覚悟はあれど「大相撲」を背負う覚悟はないと言い切ります。
引用:週刊少年ジャンプ47号
これまで相撲に尽くしてきた、刃皇が落としたモンゴル出身の力士の印象を払拭しようと常に自分を律してきたのにと、刃皇の言葉に反発します。
土俵上、二人とも思い返した納得のいかない言葉を振り切り目の前の一番に集中しようと立ち合いの姿勢をとります。
金鎧山の弱点
金鎧山は家族の為に、そして火ノ丸は駿海やみんな、そして礼奈の為にと思いながらぶつかり合います。
金鎧山は自分の胸に飛び込んできた火ノ丸の重さに驚き、火ノ丸は自分の当たりの手応えに驚きました。
引用:週刊少年ジャンプ47号
胸を合わさず頭をつけ、差し手を殺しながら前に出る火ノ丸の作戦により、形が悪くなり焦りと共に金鎧山の悪癖でもある引き癖が出ます。
そこに付け入り、金鎧山を押す火ノ丸は、直接肌を合わせた事によりようやく千比路が言った言葉の意味を理解します。
そんな二人の取り組みを見て、刃皇は金鎧山が大関に満足してしまっている事を火ノ丸に見透かされてしまった事に気付くのでした。
今週の感想
大典太と冴ノ山の戦い、とてもカッコよかったです。冴ノ山の戦いがちゃんと描かれるのは滅多にないので、嬉しかったですね。
しかし、堀ちゃんが立ち上がってまで喜んでいる姿に、ひょっとして冴関と堀ちゃんは……?と思ってしまったのですがどうでしょうか?
そして前回とてもいいキャラを見せてくれた金鎧山ですが、思わぬ落とし穴がありました。家族の為に強くなる、という事は裏を返せば家族の為に無理をしない、安定を求めるという事にもなるんですね。もちろんプロとして体が第一なのは当然ですし、大関を6年間守ったというのもとてもすごい実績です。そういう力士がいても誰も責められません。
ただ、ひたすら上を目指そうとする火ノ丸にとって、そんな生き様の力士はそれでもいいとわかっていても相容れないものがあるのでしょう。それにしても、そんな金鎧山の本質を、6年前の動画を見ただけで察してしまう千比路の格闘家としての本能に驚きです。
来週も今週に続いて火ノ丸と金鎧山との一番です。金鎧山はこのまま火ノ丸の勢いに押されてしまうのか、それともかつてはずっと2番で構わないと思っていた大包平のように、この火ノ丸との一番でその保守的な価値観を剥ぎ取られ、闘争心剥き出しで火ノ丸を追いつめていく事になるのか、楽しみです。
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