2019年9月30日発売の『週刊少年ジャンプ』44号に連載されている、
「鬼滅の刃」の第176話のネタバレです。
【鬼滅の刃 前回のあらすじ】
黒死牟が叫ぶと、体から多くの刀が飛び出し、それぞれから攻撃を放ちました。
これにより時透は胴を真っ二つに、玄弥は上半身を斬られてしまいます。
このまま死ねないと時透が力を込めると、刀が赤く染まっていきました。
このことにより、黒死牟は激しい痛みに襲われて体が動かせなくなります。
玄弥も黒死牟の体内に残ったままの弾丸を、血鬼術で木に変化させました。
木は黒死牟の血を大量に吸い上げ大きくなり、黒死牟は技を出すことが出来ません。
悲鳴嶼は鉄球で上から頸を狙います。
頸があまりに固く、下からも手斧で攻撃しました。
実弥は鉄球へ力一杯刀を叩きつけます。
ここまでして、やっと黒死牟の頸を斬ることができました。
【鬼滅の刃 今週のネタバレ】
引用:週刊少年ジャンプ44号
【因縁】
縁壱が笑うとき、いつも黒死牟は気味の悪さを感じていたといいます。
それぞれの呼吸の後継がないと話していた時も、縁壱は突如奇妙な楽観視をし始めて笑いました。
特別なのは自分たちの世代だけだと慢心していた当時の黒死牟は、気味の悪さと苛立ちで吐き気がしたそうです。
何が面白いというのだ、と黒死牟は思いました。
胴を切断されても刀から手を離さず、人間が血鬼術を使い。
斬られても斬られても失血死せず、鬼に匹敵する成長速度で限界を超える動きをし続けた。
さらに日の呼吸の使い手ではない者たちが、刃を赤く染める。
そんな未来を想像して、何が面白い。
己が負けることを考えただけで腸が煮え返る思いになるのです。
自分はもう二度と敗北しない。
たとえ頸を斬られようとも。
黒死牟はそう考えていました。
【追撃】
黒死牟は頸を斬られてもなお、体に力を込めて出血を止めました。
それを見た悲鳴嶼は、攻撃の手を止めるな、畳み掛けろと実弥に叫びます。
時透と玄弥の命を決して無駄にするな!
その言葉を聞いた実弥は、上等だ!と咆哮しました。
その目には涙が流れ落ちます。
実弥は風の呼吸捌ノ型、初烈風斬りを放ちました。
そこへ悲鳴嶼が岩の呼吸伍ノ型、瓦輪刑部で続きます。
黒死牟は刀を握っていた時透の腕を斬り落とし、時透の体を投げ捨てました。
そして時透の刀を抜こうと力を込めます。
体はまだ崩れていません。
これを抜きさえすれば、まだ再生できる、まだ死なない。
時透や玄弥は死んだ。
刀の効力も術の効力も間もなく消える、黒死牟はそう考えたのです。
【醜い姿】
私は頸の切断からの死を克服する。
そう強く念じた黒死牟に変化が訪れました。
二人の攻撃から素早く抜け出した黒死牟には、頭が生えていました。
しかしそれは、まるで鬼以上の禍々しい姿だったのです。

引用:週刊少年ジャンプ44号
頭を再生したのを確認し、畜生が!と実弥は叫びました。
悲鳴嶼はまだ頸を落とされた直後で体が脆いはずだと、攻撃を続けようとします。
黒死牟は無惨ほどの速さでは再生していないようです。
何度でも頸を狙え!と二人は飛びかかりました。
克服した、これで太陽の光以外のどんな攻撃も無意味になったと黒死牟は喜びました。
これで誰にも負けることはない。
そう思った黒死牟は、実弥の刀に写った自分の姿を見ました。
何だこの醜い姿は。
そんな黒死牟の背後に、幼い縁壱が現れました。
兄上の夢は、この国で一番強い侍になることですか。
幼い縁壱が問いかけます。
自分も兄のようになりたい。
自分はこの国で二番目に強い侍になります。
そう言って縁壱は微笑みました。
それを思い出し、黒死牟は自分の姿を振り返ります。
これが侍の姿なのか?
これが本当に俺の望みだったのか?と、黒死牟は自分に問いかけました。
【崩落】
次の瞬間、黒死牟の体が崩れ始めます。
それは時透に刺された場所から始まりました。

引用:週刊少年ジャンプ44号
そんな黒死牟の体は悲鳴嶼と実弥の攻撃に耐えることが出来ず、次々と崩れていきました。
技を出そうとしても出せず、血鬼術も使えないのです。
さらに再生してもすぐに崩れてしまいました。
自分はまだ負けていない。
そう思おうとしていた黒死牟に、老いた縁壱が憐れみの涙を流した瞬間が蘇ります。
お労しや、兄上。
その言葉に、黒死牟は今の自分の姿と直面します。
頸を落とされ体を刻まれ、潰され、負けを認めぬ醜さ。
生き恥、という言葉が黒死牟によぎります。
こんなことのために、自分は何百年も生きてきたのか。
醜い化け物になっても負けたくなかったのか。
人を喰らっても強くなりたかったのか。
黒死牟は考えます。
こんな惨めな生き物に成り下がってまで、死にたくなかったのか。
違う。
私はただ、縁壱、お前になりたかったのだ。
自分の気持ちを認め、黒死牟の体は崩れ去りました。
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【鬼滅の刃 感想】
ついに黒死牟との長い戦いが終わりました。
やはり頸を落としただけでは倒せませんでしたね。
自分はこんなに醜い姿になってまでも死にたくなかったのか、と黒死牟は自分に問いかけました。
そこへ縁壱との記憶が蘇ります。
縁壱はこうなることがわかっていたのでしょうか。
鬼になってまで死から逃げようとした、尊敬する兄。
その兄を心底憐れんだことでしょう。
そしてそんな弟の気持ちが、やっと兄へ届きました。
黒死牟は憎んでいたのではなく、縁壱になりたかったのですね。
そんな縁壱と今の自分の姿は天と地ほどの差がありました。
自分の姿を見て、自分のなりたかった自分に気づき、黒死牟は崩れていきます。
これで完全に黒死牟は消えたことでしょう。
そしてこのことは、すぐに無惨も気づくはずです。
次回からはいよいよ無惨との戦いに向かうのでしょうか!?
その前に、時透や玄弥の安否も気になります。
次回が待ち遠しいですね!