この音とまれ!#73「グリーンフラッシュ」ネタバレ記事 ジャンプスクエア11月号
【はじめに】
『この音とまれ!』は、和楽器である「箏(そう)」をテーマにした漫画作品です。
(箏は「こと」とも呼ばれていますが、同じ読み物の「琴」とは別の楽器だそうです)
廃部寸前だった時瀬高校の「箏曲部(そうきょくぶ)」に魅力的な仲間達が集まり、全国大会を目指すほどまで成長を遂げる物語です。
作者のアミュー先生の美麗な作画が素敵ですよ。
では、今回のネタバレに入る前に、軽くですが前回のあらすじを紹介しますね。
【前回までのあらすじ】
箏曲部の合宿中、一年生の名都は自分の音とは噛み合わない先輩・愛(チカ)達との練習に苛立ちを隠せず爆発してしまいます。
箏に当たって、指を切ってしまいました…。
その夜、二年生組の愛とコータは皆が就寝についた頃も練習を続けます。
一人上手く練習をこなす名都の時間を無駄にしてしまったことを反省しながらです。
名都には筝を少しでも楽しく弾いて欲しいな、などと会話を交わすのでした。
ここまでが前回までのあらすじです。
それでは、今回のネタバレに入りたいと思います。
【今回のネタバレ】
今回は名都の回想シーンから始まります。
名都はあるバンドの助っ人としてドラムを叩き、報酬をもらっていました。
バンドメンバーそれぞれに思うこと(「あの歌い方はこうした方がいい」など)がある名都ですが、特に本人達に伝えるようなことはしないでその場を去ります。

引用:ジャンプスクエア11月号
名都が人とのやり取りに求めることは、後腐れのない関係です。
バンドの助っ人のことにしたって、報酬をもらって、その分だけ演奏するだけです。
向こうの望み通り、与えられた役割をこなすだけなのです。
一度交わって通過すれば終わりの、それだけの関係が名都には一番合う、人との距離の取り方だったのです。
名都の回想から場面は変わって、合宿中の筝曲部に戻ります。
前回から一夜が明けました。
歯を磨いてる名都の元へ通孝(みっつ)が起きて来て「よく眠れたか?」と声をかけます。
名都は「おかげさまで」と、黒い笑顔で応えました…本当はみっつの悪い寝相のせいで眠りを妨げられたのでした!
自分はあまり眠れなかったというみっつですが、「ぐっすり寝てた癖に…」とでも言いたそうな名都の表情が笑えます。
一方で、武蔵(たけぞう)と実康(サネ)は、まだ寝ている由永(よしなが)の様子を見て困惑しています。
なぜか部屋の隅っこで、とても独特な寝相で寝ているのです。

引用:ジャンプスクエア11月号
二人が由永を、とりあえず起こそうとした瞬間に目覚ましのアラームが鳴り響き、由永は目覚めました。
その起き方もまた斬新で、目を覚ますと同時に素早く立ち上がるのです。

引用:ジャンプスクエア11月号
そこへサネが声をかけると、由永は思い切り目を見開きました。
その様子にサネと武蔵はとても驚きます。
どうやらここが合宿先ということを忘れていた由永は、我に返ると、恥ずかしそうに先輩達に「おはようございます」と挨拶しました。
愛とコータはまだ寝ています。
名都に二人は夜中に出て行っていたことを聞いて、武蔵とサネは何かに気付いたように顔を合わせます。
愛とコータが夜中まで練習してたことを察したのでしょうね。
名都は、愛とコータは夜に抜け出して遊びに行ったと思ったようです。
そして名都は散歩に行くと言ってその場を去りました。
武蔵達は去って行く名都を見ながら、愛とコータと名都は上手くやれているのか心配します。
とりあえず愛とコータはもう少し寝かせてあげようということになりました。
名都は指導者である晶が筝を弾いているところに出くわし挨拶します。
晶は愛たちが苦戦している4パートの所を弾きやすくする方法がないかを考えていました。
「大変ですね」と名都が言うと、晶は「楽しいですよ」と返します。
続けて晶は、昨日名都が愛達に的確にリズムを教えていたことを思い出し、名都も人に教えることに向いていると言いました。
しかし、どれだけ的確な指導をしても、愛達には何も伝わっていないと見下すように名都は言います。
すると晶は、名都の指についた可愛らしい絆創膏(先日愛につけてもらったもの)について笑いながら、
「何も伝わらないような子たちが、廃部寸前だった筝曲部を全国出場校にできると思いますか?」
と言いました。
そのあまりの晶の言い切り方に名都は面食らいます。
そこへ、さとわと妃呂が現れました。
「朝練に目覚めたの?」と聞く妃呂に、名都は「先生を口説いていた」と冗談で返します。
晶は名都に、今日は4パートから練習を始めないかと提案すると、名都は一呼吸置いてからOKしました。
心の中では正直、愛たちの狂ったリズムをもう聞きたくないと思っていたのです。
練習の時間になり、準備する4パート組を見ながら妃呂は「なぜ名都を4パートに入れたのか」と顧問の滝浪に疑問をぶつけます。
4パートに入れるのを名都以外にすれば合宿以外でも練習ができ、他の4パートメンバー3人の負担も減らすことができるにも関わらずです。
その質問に、滝浪は妃呂が名都のことを好きではないということを見抜きます。
滝波は妃呂に、
「合わない奴と無理に一緒にいることはないと思うし、理解したり好きになる必要もないと思っているが、お互いちゃんと関わってみないと分からないこともある」
と伝えました。
4パート組が練習を始めました。
名都はどうせまた下手くそな演奏に付き合わされるのだろうとうんざりしていましたが、いざ始まると、愛達はちゃんと弾けているのです。

引用:ジャンプスクエア11月号
昨日引っかかっていた部分が、寝て起きたら弾けているなんて有り得ないと思った時に初めて名都は、愛とコータが夜中にいなくなったのは練習していたからだ、ということに気付きます。
愛とコータの上達には晶と由永はもちろん、名都も驚きが隠せません。
昨日とは違い、ちゃんとしたメロディーになっている愛とコータの筝を聴いて、由永は音同士が繋がっていく楽しさを噛みしめます。
それを由永は「世界が広がっていく」と表現しました。
4パートの練習が終わりました。
まだまだミスする箇所もあるけれど、確実に上手くなっていることが嬉しくてコータ達ははしゃぎます。
練習の感想を聞かれた名都はついうっかり、「昨日のクソみてぇなリズムよりはましになった」と、今まで愛達には使わなかった荒い言葉で返答してしまいました。
当たり障りない対応で人と接して来た名都が素を出してしまったのです。
「ヤバイ…」と名都は思いましたが、愛とコータは笑います。
名都の素が見れて嬉しかったのです。
場面は変わって、風呂上りの滝浪に山本が明日近くで行われるという音楽祭のチラシを持って来ました。
その音楽祭には、全国大会で5連覇を果たしている「一英高等学校」の筝曲部の出演も決まっていて…。
ここで物語は次号へ続きます。
では次に、次号以降の展開予想をしてみたいと思います。
【次回以降の展開予想】
皆で全国大会5連覇しているという一英高校の演奏を見に行くのでしょうね。
何度も連続で優勝している高校の演奏は相当なものだと思うので、時瀬高校のメンバー達は自分達との差にショックを受けると思うんです…。
でもきっと、落ち込んだままではいないでしょう。
愛達ならもっともっと上達するために考えたり練習したりすると思うんです♪
打倒一英高校のために、どんな対策を我々に見せてくれるのかが楽しみです。
【まとめ】
以上が今回のネタバレでした。
まだほんの少しですが、名都が愛たちに本性を見せ始めました。
それはちょっと凶暴なものかもしれませんが(笑)、強い絆を持っている愛たちとなら名都も本当の自分で付き合っていくことができると思うのです。
互いを信頼し合って笑い合う名都と筝曲部のメンバー達を早く見たいですよね。
では、このあたりでおしまいにします。
ここまで読んでくださりありがとうございました!