モーニング 2018年10月18日発売 46号
鈴ノ木ユウ コウノドリ 261話「怒りの理由」ネタバレ
最新単行本24巻絶賛発売中です。
難聴・養子縁組の回が掲載されています。
前回は梅毒に感染した夫の話でした。
冒頭では「鏡の中の自分をにらみつけ、静かに告白の決意を固める夜」とあります。
夫は妻になんて話すのでしょうか?
261話「怒りの理由」ネタバレ
【修羅場はすぐそこに】
浴室の鏡の前で、夫は静かに立って自分に語り掛けていました。
「オレは2週間前病気に感染した」
「梅毒だ」
「オレはそのことをまだ妻に言えないでいる。」
梅毒の抗生剤を飲みながら、決意を固めます。
「早く言わないと・・・今日こそ言おう」
「なぜなら妻は今、身ごもっているのだ」
妻は病院で渡されたエコー写真を見ながら、嬉しそうな顔をしています。
夫はさっきまで心の中で決意を固めてはいたのですが
「でも怒るだろうな・・・」
と思い、結局言えませんでした。
朝食を食べながら、妻が話しました。
「あ、今日2回目の検診に行ってくるね。」
「前回が8週だったから、今日で10週か~」
妻は既にお母さんのような表情で、嬉しそうにしています。
その顔を見ていた夫は
「だめだ!夫としてちゃんと言わなくちゃ!梅毒だと!」
と思いながら・・・
「ちょっと聞いてほしいんだ。ば・・・ば・・・ばい・・・」
言葉が出てきません。そしてやっと出た言葉は
「倍返しだ」
なぜその言葉を振り絞ったのでしょうか。
妻も
「急にどーした?」
普通にツッコミました。
結局何も言えずに会社に行く時間になりました。
妻は少し心配になり、
「ねえ。なんか顔色悪いけど大丈夫?」
夫は妻の顔に出ていた発疹をみて
「ここのボツボツ・・・大丈夫?」
と聞きました。
「あ・・・なんか治らないんだよね」
「それは・・・・多分・・・ばい・・・」
「バイキンだな!」
夫は結局何も言えませんでした。
ですが、妊婦検診に行った妻はついに知ることになりました。
「梅毒ですね。」
鴻鳥先生は普通に答えました。
妻が動揺していると
「はい。前回の妊娠検診で採血した結果、梅毒に陽性がでました」
「2~3か月前に感染したと思われます」
妻は
「梅毒って・・・性病のことですよね?」
「はい。性接触で移る感染症です」
「梅毒は症状がない時期があるので、今回のように妊婦検診で初めてわかることもあります。
「梅毒はペニシリンを中心とした抗生物質がよく効くので、早期の今・・・きちんと内服治療をすれば怖くない病気ですよ」
妻は心配になり
「あの・・・赤ちゃんは大丈夫なんでしょうか?」
鴻鳥先生は
「妊娠中でも飲める薬ですし、今日からすぐに治療を始めれば、お腹の赤ちゃんへの感染はほぼ予防できます」
「梅毒は16~20週以前に十分治療すれば、赤ちゃんへの予防は可能と考えられているので、
今日から8週間内服してちゃんと治しましょう」
「もし・・・私が梅毒に気づかないままだったら、どうなっていたんですか?」
鴻鳥先生は少し難しい顔になり

引用:モーニング46号
「そうですね・・・。40%の確率でお腹の赤ちゃんが亡くなるか、または出生してすぐに亡くなってしまうことになったと思います。」
「胎内感染した赤ちゃんは、先天梅毒といって発疹がでたり、骨や軟骨など様々な症状が出ます」
「だから、初期の妊婦検診はとても大切なんです」
そこまで聞いた妻は
「でもなんで私が梅毒になったんですか?」
鴻鳥先生は少しマゴマゴしながら
「それは~・・・」
妻は
「旦那っすか?」
どうやら修羅場は確定のようです。
【旦那・・・帰宅】
旦那が帰宅すると、机に薬が置いてありました。
旦那はすぐに梅毒の抗生剤だと分かり、慌てて服の中にしまいました。
「なんでここに?しまい忘れたか?」
内心焦っていると
妻が
「帰っていたの?」
と出迎えました。
すると・・・
「あれ・・・ここに置いてあった私の薬がない・・・」
「え?お前の・・・」

引用:モーニング46号
振り向いた妻は、鬼のような顔をして
「ねえ、あんた・・・。私に何か言うことはない?」
夫から血の気が引いていきました。
【事情を説明】
「で、出張先で風俗に行って、梅毒もらってきたってことか」
もはや夫は針のむしろです。
「なんで言ってくれなかったの?」
「怒ると思って・・・」
「そりゃあ怒るし・・・実際怒っているし・・・」
「だいだいなんで、私が怒ってるか分かってんの?あんた!」
「わかってるよ・・・デリヘル呼んだから!」
その瞬間妻から最後通告が出ました。
「死んでくれ」
妻は話しました。
「もし、あんたが言わないまま・・・病院の検査でも分からなかったら、赤ちゃんは死んじゃったかもしれないんだよ」
夫はここで、事の重大さに気が付きました。
「風俗の事は許せたとしても・・・赤ちゃんに何かあったら、私はあんたを一生許せなかったと思う」
妻の悲痛な話を聞いて夫は、反省し
「ごめん」
と言いました。
妻は最後に言いました。
「つわりで具合悪いから、もういいよ」
「離婚されたくなかったら、今日から家の事全部やって、心を入れ替えたところを見せてください」
多分夫はやらないといけないと思います。
数日後、倉崎先生の所に未受診の妊婦がやってきました。
お腹はだいぶ大きくなっており、倉崎先生はさっそくエコーで診察を始めました。
そして、すぐに異常を発見しました。
「肝臓が腫れて、腹水もある。それにすごい貧血を起こしてる。」
倉崎先生はすぐに採血をして検査に回しました。

引用:モーニング46号
そして、鴻鳥先生と結果を見ると、
「鴻鳥先生・・・これって・・・」
「うん・・・梅毒だ」
恐れていた胎児への感染でした。
感想
最初の夫婦は大事に至らなくて良かったと思います。夫はがんばって、償わないといけないですね。
ですが、最後のシーンで梅毒に感染した赤ちゃんが来ました。
みる限り、かなり危ないようです。できれば助かってほしいと思いますが、どうなるのでしょうか?
最後まで読んで頂いてありがとうございました。