週刊モーニング 50号 2018年11月15日発売
鈴ノ木 ユウ 264話 「実家の催促」 ネタバレ
今回から新シリーズが始まります。
親はいつでも子が気になると冒頭であります。
でも過度に気になると・・・大変です。
264話 「実家の催促」ネタバレ
【妊娠したらほっとけない!】
今回の妊婦さんの名前はサエさん。サエさんは実家と電話をしていました。
「でもお母さん。まだ妊娠12週だよ。里帰りするにしても、まだ先のことなんだから」
電話口ではお母さんが説得するように話をしていました。
「でも早く帰ってきなさい。シュンさんも仕事が忙しくて、留守にしがちなんでしょ?」
「まあ、そうだけど・・・」
「それにサエ・・・、あなた乳がんだったんだから」
【乳がんだった】
医師室では赤西先生が、鴻鳥先生と昼食を取りながら、患者さんの話をしていました。
「乳がんだった、妊婦さんですか・・・」
「うん。3年前に乳がんの手術をして、2年間はホルモン治療をしていたらしいんだよ」
「ホルモン治療・・・」
「そう・・・乳がんの治療は、人それぞれ違っていて・・・オーダーメイドで決定するんだよ」
「手術・放射線治療・抗がん剤治療・・・そして、ホルモン治療があって、その人に適した治療を組み合わせて行う」
「彼女の乳がんは。初期治療として行った手術で、すべて取りきれたんだ。切除したがん組織を調べると、女性ホルモンのエストロゲンに感受性のあるがんだった。」
「感受性のあるがん細胞は、エストロゲンを栄養として大きくなる性質がある。それで、彼女の場合、女性ホルモンを抑える薬を投与するホルモン療法だけ行っていた」
「じゃあ、彼女は抗がん剤の治療は必要なかったんですね。でも、妊娠って大丈夫なんですか?」
「彼女の手術は3年前で、手術後・・・、再発のリスクを下げるために5年間のホルモン治療を勧められたんだ」
「でも、まだ2年ですよね?」
「うん。でも手術をしたのが35歳の時で、ホルモン治療が終わる前に、どうしても子供が欲しかったみたいなんだ」
「たしかに5年間のホルモン治療を終えたら、40歳ですもんね」
「それで乳腺外科の医師と、ご主人で話し合って、2年間でホルモン治療を一旦ストップして、妊娠にトライしたらしいんだよ」
「でもホルモン治療の影響ってないんですか?」
「一旦治療を終了して、半年たってからの妊娠だからね。問題ないよ」
【お母さんは心配症】
サエさんはシュンさんとレストランで食事をしていましたが、途中でお母さんからラインが入ってきました。
ラインの内容を見たサエさんは、ため息をつきました。
シュンさんは
「何・・・またお義母さんから?」
「うん。早めにこっちに帰ってきて、里帰り出産しろって。でもさ、まだ12週だよ?里帰り出産するにしても34週まではこっちにいたいし」
「でも里帰り出産ってさ、大丈夫なのか?」
「そりゃあ、オレも仕事が忙しいからさ。お産の時とか、産後にお義母さんやお義父さんが近くにいたら安心だよ・・・」
「でもサエは普通の妊婦じゃないじゃん・・・。妊娠して急に体調が悪くなるかもしれないしさ」
引用:週刊モーニング50号
「東京にいれば、乳腺外科の先生にもすぐ診てもらえるし、オレは正直里帰りはやめてもいいかなって思うよ」
引用:週刊モーニング50号
サエさんは、少し考えて
「でも、里帰り出産をした友達から聞くと、お産の時も安心だったし、産後も楽だったって言ってたし。できれば私は実家で産みたいな・・・」
すると、サエさんの携帯にまたラインが入ってきました。
「またお義母さん?」
「うん・・・シュンと話あって決めろって・・・。まあ、シュンを説得しろってことだと思うけど」
少しシュンさんは困惑した顔もしながら
「じゃあ、次の検診はオレもついていくよ」
【先生に相談】
鴻鳥先生は
「里帰り出産ですか?」
引用:週刊モーニング50号
シュンさんは
「はい。彼女の両親はそう勧めていて・・・、でも乳がんのこともありますし、治療を中断してるっていうこともあるので、東京で産んだほうがいいと思うんです。」
「サエさんはどう思っていますか?」
「私は・・・主人が仕事で忙しいですし、初産なので産後のことを思うと・・・実家の方が楽かなって思うんです。」
鴻鳥先生は
「そうですね・・・乳腺外科の先生からは、ホルモン治療の再開は、産後6か月くらいからと聞いているので、里帰り出産をして、1か月検診までご実家にいても、問題ないと思います。」
シュンさんは
「でも治療も辞めていますし、妊娠をして急に乳がんが再発したりとかないですか?」
「ホルモン治療でを中断していることでのリスクが、全くないとは言えませんが、妊娠・出産そのものがサエさんに影響を及ぼすことはありません。」
「なので、二人で話あって、サエさんが一番安心できる出産を選んでください」
シュンさんは
「わかりました」と答えました。
サエさんは
「あの・・・実家のほうの病院って、私から連絡をしたほうがいいんですか?」
鴻鳥先生は
「そうですね。早めに電話をしてみてください。分娩の予約や、受診のしかたは施設によって違うので。もう里帰り先の病院は決めているんですか?」
感想
親の心配ももっともですが、妊婦さん側も病院が近くにないと心配ですよね。
どっちが良いのでしょうか?
次はどっちが良かったかのメリット・デメリットが出てくる気がします。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。