2019年2月18日発売の『月刊Gファンタジー』で連載中の「黒執事 第149話:その執事、鳩合」のネタバレです。
タイトルにある「鳩合(きゅうごう)」とは「ある目的の元に人が集めること・まとめること」という意味です。
【前回のあらすじ】
アグニを喪い、さらにごろつきにアグニの遺灰が入った壺を取り上げられそうになったことで悲しみと絶望にのまれたソーマはアグニの遺灰が入った壺だけを手にし、ひとりどこかへ向かうのでした。
前回の詳細はこちらの記事をどうぞ

【149話のネタバレ】
【パブ】
パブにやってきた死神のオセロは慣れた様子で、エール・キドニーパイ・フィッシュアンドチップスを注文していきます。そんなオセロを咎めるように声をかけたのは、同じく死神のグレルでした。
グレルはオセロが白衣を着ているせいで目立つと言いますが、オセロはグレルの真っ赤なコートも十分目立っていると言い、グレルを気にする様子もなく、できあがったパイなどをテーブルに運び、席に着きます。
自分に聞きたい話は一緒に呑みたくないという話なのか、それともどうしてファントムハイヴ家から逃げ帰ってきた話なのかと、オセロはグレルにたずねます。
【疑問と確信】
グレルは後者に決まっていると、葬儀屋(アンダーテイカー)をつかまえるチャンスだったにもかかわらず、どうして逃げ帰ってきたのかとオセロに疑問を投げかけます。
あんなに人間がたくさんいるところでは無理だ、グレルが悪魔のセバスチャンと戦えば始末書と謹慎ですまないような被害が出るとオセロは笑います。
「それに――グレルチャン一人じゃ絶対に勝てないだろ? “アイツ”に」
確信めいた言葉に「アンタ何か知ってるの?」とたずねてきたグレルに、現場に行けと言われたことでもしかしたらアイツ絡みじゃないかとは思っていたけど姿を見て確信が持てたと、オセロは言います。
【葬儀屋】
アイツこと葬儀屋は伝説のお尋ね者となっている死神でした。
聞き慣れない冥籍番号に戸惑うグレルに、オセロは冥籍番号が死神になった自分達に割り振られる登録番号であること、大半の死神が生前の名前を名乗るにもかかわらず、葬儀屋は本名を名乗らず冥籍番号で通していたため、冥籍番号で呼ばれていると説明します。
フィッシュアンドチップスを食べるオセロに葬儀屋について話を聞いたグレルは「色々突っ込みが追いつかないんだけど」と困惑します。
葬儀屋と知り合いだったのかと言われたオセロは、かつて葬儀屋と自分は課が違ったものの同期であり、葬儀屋がいつも成績トップの模範的な死神であったことと話します。
死者蘇生は葬儀屋よりも自分がやりそうだと言われていたのにと、オセロはひさしぶりに会った葬儀屋を思い出しながらも、同期の尻ぬぐいのために自分は現場に派遣されたのだと笑います。
【バグ】
今後のことについて話す中でグレルは動く死体を野放しにしておくのかと言いますが、オセロは葬儀屋達を潰すのなら早い方がいいとこたえます。
ミュージックホールの血液工場や輸血施設を見る限り動く死体は循環器が機能しておらず未完成のため、血液の供給を経てばそれまでだとオセロは説明します。
もしも葬儀屋が改良を重ねて欠陥をクリアしたらというグレルに、オセロはこたえます。
話を聞いたグレルは「もしかしてアタシが思ってたより大ゴト?」と思わずつぶやきます。
そんなグレルに「そうかもね なによりバグは早期発見早期修正がキモだよ」とオセロは言い、パブをあとにすると人事部に応援を要請するために伝書鳩をとばします。
【手を伸ばす先にあるもの】
夜空を月に向かって飛んでいく鳩を屋敷の中から見ていた兄のシエル・ファントムハイヴは鳩に向かって手を伸ばしますが、突然視界が歪み、その場に崩れ落ちます。その足には血管のようなものが浮き出ていました。
そんな兄のシエルを支えたのは、どこからともなくあらわれた葬儀屋でした。
「今日はそろそろ時間切れだ」と告げる葬儀屋に兄のシエルは「早く弟の側に行きたいのに身体が言うことをきかない」と悔しそうに言いながら「弟もこんな気持ちで僕を眺めていたの…か……」と気を失ってしまいます。
気を失った兄のシエルを腕に抱えたまま、葬儀屋は「……それはどうだろうねェ だって今の君は」とつぶやきます。
第149話はここで終わりです。
黒執事 単行本を無料で読む方法?
本誌ネタバレを読んで、単行本で過去の話を読みたくなった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方のために、単行本を無料で読む方法を下記の記事にまとめてみました。
もちろん違法ではない方法ですし、5~6冊は読める方法です。
気になる方はどうぞー

【第149話の感想】
葬儀屋の死神時代についてオセロから語られましたが、どうして葬儀屋が死神をやめたのか、どうして本名を名乗ることをしなかったのかと、まだ謎は残っています。
兄のシエルについてもどうして生きているのか、足に浮き出た血管のようなものは何なのかという謎が出てきましたが、中でも気になるのは「早く弟の側に行きたいのに」という発言です。この発言が本心からのものだとすれば、兄があのような形で弟の元に戻ってきた理由とは一体何なのでしょうか。
また兄のシエルと葬儀屋が一緒にいる理由、そして葬儀屋の目的についても気になります。
【次回予想】
兄と葬儀屋、シエルとセバスチャン、死神、ソーマ。
それぞれの想いや思惑が動き出していきそうですが、それらは一体どこに集まり、そしてどんな形になっていくのでしょうか。
次回も楽しみです!