マリッジパープル 2018「LaLa」12月号第4話 ネタバレ
林みかせLaLa第二弾!「マリッジパープル」
LaLa DXで連載をしていた林みかせがLaLaに移って第一弾の人気漫画「うそカノ」。その「うそカノ」が2018年初夏、5年間の連載を終了しました。
季節は初夏でしたが、お話は卒業式でした。ちなみに、すばるがOL、入谷君が大学院生になってからのお話がコミック最終巻のオマケについています。
そして、間髪を入れずに9月号から始まったのが「マリッジパープル」。
うそカノのすばるにちょっと通じるところがある、人一倍のお人好しで努力家のヒロイン「鈴宮凛」と、幼馴染で暴君の「坂本諭吉」の王道ラブコメディーです。
そういえば30年ぶりにLaLaを買った人が、「LaLaが普通の少女漫画雑誌になっている!」とショックを受けていましたが…。
確かに「マリッジパープル」はその一作品ではないでしょうか。
今までのお話
春、弟が通う中高一貫校の高等部に入学した鈴宮凛は、超がつくほどのお人好しです。
憧れの高校生活に胸躍らせている凛の前に現れたのは、同じ小学校からこの中学に進学をしていた幼なじみの「坂本諭吉」でした。
小学生時代、彼にさんざん振り回されていた凛は「抵抗しない」ことが一番と、言われるがまま差し出された用紙にサインをしてしまいます。
凛は後から知ったのですが、それはなんと…諭吉と凛の婚姻届け?
18歳になるまでは大丈夫!と、諭吉からその用紙を奪い返すため、諭吉に振り回される、凛のにぎやかな高校生活が始まります。
第三話のお話
前回は、暴君で生徒会長の諭吉から生徒会の雑用係を命じられる凛。お人好しの凛は雑用係を命じられるまでもなく、学校内の色々な困った人を助けています。
一方、生徒会長のやり方が気に入らないと、バスケ部の先輩たちに絡まれる諭吉。
凛が人助けの荷物運びをしていたところ、通りかかった諭吉が一緒に体育館倉庫に、荷物を運んでくれました。意外と優しいんですよ、実は。
しかし、2人が体育館倉庫に入ったとたん、鍵が閉められてしまい…。と、まあ王道のラブコメの展開になります。開けてくれたのが諭吉の下でかいがいしく働く生徒会の副会長さんでした。
「どうして私たちの居場所がわかったの?」という凛の質問に「会長のベルトにGPS仕込んでます」の一言。でも、神出鬼没の副会長さん(名前がいまだ謎)の方は確かに興味深いです。
そして、凛を巻き込んだことに対してバスケ部への怒りを表す諭吉の言葉に、こたえる副会長の笑顔も…。!2人以上に、笑顔が素敵な?副会長さんの動向が見逃せません!
第4話 諭吉の私生活が初登場!
第4話は、2人が小学校のころの思い出から始まります。
諭吉の私生活
学校をさぼって電車に乗る諭吉を心配して追いかける凛。凛は、何かあったときと「1000円分チャージしたスイカを持っている」と諭吉に見せて、一緒に電車に乗ります。
着いたのは鎌倉のお寺、諭吉の母の墓前でした。
それまで興味を持っていなかった凛に興味を持った瞬間を思い出し、夢に見た諭吉。彼の部屋は何もなく、冷蔵庫も空っぽ。そこに電話が一本かかってきますが、それに対して「ちゃんと自炊をしています」と、諭吉はうその答えをするのでした。
凛の弟は、姉の部屋の天井に貼ってある「諭吉くん制覇!」と書道の時間に書いた字を見つけ、「なにあれ?」と姉を心配します。学校生活の目標と答える凛ですが、さすがに婚姻届けのことは言えません。
万能な副会長
翌日の昼休み、凛のスマホに「やきそばパン・ウインナーロール・カレーパン・牛乳500ml」というメッセージが入ります。もちろん、差出人は諭吉。ダッシュで諭吉の昼ご飯を購入し、生徒会室にもっていく凛は、そこで「有能、さすがオレ専属」と褒められ、ちょっとうれしくなります。
諭吉は、御礼といって凛が好きな箱入り高級メロンを差し出し、一緒にお昼を食べることになります。凛は諭吉をよく知らないと、制覇できない!と諭吉を観察していますが、何を勘違いしたのか、諭吉のやきそばパンを狙っていると思われ、半分にして凛に差し出します。凛からも、お弁当のおかずをもらう諭吉。その裏で2人の光景を、ニヤニヤしながら見ている副会長さん。
副会長は、なんと高級メロンをまるで高級ホテルのレストランか高級パーラーのデザートのように、飾り切りをして2人の前に置きます。無駄にハイスペックな副会長が、生徒会執行役員すべてを兼任し、書記も会計もすべて1人でこなしていることを凛は知り、自分は必要ないのでは?という疑問を諭吉にぶつけます。
すると、とってつけたように、諭吉から生徒会室の窓辺の花の水やりを命じられてしまいます。しかも、隣に「アレクサ」が置いてある?生徒会の仕事は、諭吉と副会長とアレクサでこなせる、と言われてしまいます。
園芸部のお礼
放課後、校舎外の階段を園芸部が荷物を運ぶのを手伝う凛。そこに、凛に思いを寄せている?と思われる同じ登山部でクラスメイト、隣の席の佐和田君が表れ、彼も一緒にお手伝い。2人で園芸部の話を何気に聞くことになります。
園芸部は花形運動部の影に隠れ、苦節3年予算の値上げのために、レポート10枚などなどを諭吉に渡して、やっと部の予算が上がったことを喜んでいました。「これで校内緑化計画ができる!レポート10枚をまともに目を通してくれたのは、坂本会長だけ!」と、感謝の言葉を語ります。
生徒会室の花は、園芸部のお礼と知った凛は、あらためて諭吉のすごさを知ります。その時、例のバスケ部の先輩たちに、またまた絡まれている諭吉に遭遇。
私は諭吉くんの味方!
バスケ部の先輩たちは、部の予算を生徒会が横領している、不正をしていると諭吉を大勢で取り囲み、大声でののしります。「お前に味方なんて1人もいねーだろう!」という先輩の前に、凛は思わず飛び出していました。
「わたしは諭吉くんの味方です!諭吉くんは不正なんて絶対しない!」と。
証拠はあるのか、という言葉に証拠はないけれど、園芸部の人の話をする凛。「諭吉くんは暴君だし理不尽だし苦手だけどズルをする人じゃない!」
バスケ部は前年度に備品一式を新調するために値上げし、それが戻っただけと説明する諭吉ですが、バスケ部の先輩は相変わらず苦い顔をしています。しかし、凛から「予算計画書があるなら、一緒に各部に確認して回りませんか」とまで言われて、さすがに先輩たちも、ひかないわけにはいかなくなります。
バスケ部の先輩も急に「納得した」とバツが悪そうに退散してしまいます。
残された凛に、諭吉は「お前こういう時必ず来るのな」「サンキューな」と顔を赤くしながら、つぶやくのでした。
諭吉の本当の気持ちを知っているのか知らないのか、凛は諭吉の顔が赤いのを不思議に思いました。
そして翌日「鈴宮さん、昨日のバスケ部の件、ナイスでした!」と笑顔で話す副会長。一体どこから見ていたのだろう…。
「お前本当にGPS仕込んでないだろうな」と、副会長に疑いの目を向ける諭吉でした。
まとめ
要するに、諭吉の暴君、理不尽な凛への要求は、お子様男子が、好きな女の子にちょっかいを出すということの表れですね。
しかし、凛はいつになったら諭吉の気持ちに気が付くのでしょうか。