2018年10月29日発売の『週刊少年ジャンプ48号』に連載の「約束のネバーランド:第109話:進め」のネタバレです。
【前回のあらすじ】
善戦したユウゴとルーカスでしたが、武器庫でアンドリューに追い詰められてしまいます。
そこで最後の力を振り絞り、アンドリュー諸共シェルターを爆破したところからお話は始まります。
前回の詳細はこちら

【109話のネタバレ】
エマ達は無事に森の地下道に辿り着きます。
しかし、自分の判断は正しかったのか自問するエマの夢にユウゴが現れます。
半生を苦しみ抜いたユウゴの最期に、グローリー=ベルの皆が迎えに来たのでした。
引用:週刊少年ジャンプ48号
約ネバHalloween仕様!どっちが悪役かわからないくらい良い味がでています。
【森の住み家】
約60人の大所帯で移動していたエマ達は、ようやく森に辿り着きます。
グレイス=フィールドの子供たちからは、懐かしいと声があがります。
一息付ける場所に到着したので、急いでクリスの手当を開始します。
他の手が空いている子供たちを集めたレイは、話します。
「今日からここが俺達の住み家になる。
シェルターほど快適じゃないが、
ラートリー家にも農園にも知られていない
外は交代で見張る。
細かいことは明日決めよう」
そこまで言うと、今はみんな休んでくれ。とレイは言います。
引用:週刊少年ジャンプ48号
長旅で疲れたみんなはぐっすり休憩を取り、少人数が見張っているようです。
片隅で、寝かせたクリスの様子を見ながら、ひとり考え込むエマの姿がありました。
エマは、2人も殺された事を後悔し、もしユウゴとルーカスに何かあったら、全部自分のせいだと自問を繰り返します
判断の正否に怖がるエマの元に、ユウゴが現れます。
【エマの夢】
ユウゴに気づいたエマは、無事だったんだね。と心からほっとします。
誰もケガをせず森の地下道跡に辿り着けたエマ達ですが、クリスはまだ意識が戻りません。
険しい表情になるエマに、ユウゴは、お前のせいじゃないと伝えます。
しかし責任感の強いエマは、「あの時ああ言わなければ」「あの時目を離さなければ」と思わずにはいられません。
見かねたユウゴは、以前エマに話した、
『その判断は正しいか?』
という自分の言葉を引き合いに出し、あれは違うとエマに言い聞かせます。
”
正しい判断を下すこと
下そうとすることは大切だ
でも決してそれだけが全てじゃない
だから大切なのは判断の後
下した判断を正解にする努力
たとえ下した判断で悪い結果を招いても
そこから何ができるか
如何に足掻くかこそが大切なんだ
自分の判断を信じろエマ
どんな結果が出ても前へ進め
お前なら、お前達なら、世界を変えられる
”
エマを元気づけるように、エマの頭を撫でるユウゴ。
エマはユウゴに、なんでそんな話をするのかと聞いて、一緒に世界を変えるんでしょ!?と問います。
ユウゴの答えは「ごめんな」の一言でした。
(ああ、そうか。これは夢なんだ)
夢だと気づいたエマは、多分ユウゴ達はもう…と直感で確信します。
【ひとりぼっちのシェルター】
2046年1月、荒野を一人歩き、ミネルヴァのペンを使ってシェルターに入るユウゴ。
約束のネバーランドの物語が開始した時点で2045年です。
ユウゴは、グローリー=ベルの仲間を失い一人で10年以上も生き延び続けて、精神的にすり減ってしまっている状態でした。
引用:週刊少年ジャンプ48号
かつて仲間たちが居たシェルターを思い返しては、『全員死んだ。俺が死なせた』現実を突きつけられて、ユウゴは吐き気に手で口を押さえます。
(俺はなぜ、生きているんだろう)
ユウゴはそう思うと、『生きてユウゴ』と脳裏にかつての仲間の言葉が浮かびます。
生きなきゃ
生きなきゃ
生きなきゃ
ユウゴは自分に暗示をかけるように繰り返します。
クッキーを前に、思い出の詰まったティーカップに触れたユウゴは、ダイナとのやりとりを思い返します。
精神ギリギリのユウゴは、仲間を家族達をゴールディ・ポンドへ行かせてしまった事を後悔します。
(頼む許してくれ。俺もそっちに―)
銃を自分の頭に突きつけ、引き金を引きかけたその時、ユウゴは物音に気づきます。
奇跡的にも、エマ達がシェルターにやってきた、まさにその時でした。
死にそびれたユウゴでしたが、エマ達と協力して仇を倒し希望が見えたこと、ルーカスとの再会、エマ達との日々を思い返し心から思います。
『この一年半、楽しかったなぁ』
『生きててよかった』
【魂の救済】
場面は、ユウゴとルーカスがアンドリューに追い詰められ、武器庫で可燃性ガスを爆発させるところからです。
地面にうつ伏せに倒れ体が動かないユウゴは、死にたくないと心から思います。
人間の世界も、エマ達の成長も見たかったし、未練も山ほど残っています。
けれど、エマ達を守れるなら笑って死ねると口元に笑みを浮かべるユウゴ。
彼は最後に、望む未来を叶えろ、頑張れ、とエマに思いを託したのでした。
クリスの傍らで夢を見ていたエマは飛び起きます。
外に飛び出たエマの目には、シェルターの方角から煙があがっているのが見えました。
嘘だ、嫌だよ…狼狽するエマ。
地面にうつ伏せに倒れているユウゴは、真っ白な世界でルーカスに揺り起こされます。
見ろよユウゴとルーカスに促されるまま顔をあげたユウゴの目に、ずっと会いたかった者達の姿がありました。
笑顔でユウゴを迎えるグローリー=ベルの皆とダイナ。
「ごめんな…思いのほか早く来ちまって…」
謝るユウゴを抱きとめるダイナは、ユウゴに、「ありがとうがんばったね」と言いました。
引用:週刊少年ジャンプ48号
【109話の感想】
エマの葛藤、ユウゴの孤独の苦しみ、どっちも心を抉るように見ていて辛かったです。
特にユウゴが仲間たちを失って、シェルターで一人で生きていたエピソードが描かれ、最期に仲間たちに会えたで心から良かったと感動しました。
また、今回の話を踏まえて、エマ達がユウゴ(おじさん)と初めて会う所を読み返してしばらく涙が止まらなくなります。
【次回予想】
悩んでいたエマですが、夢の中でユウゴの後押しをうけて、立ち直ってくれると思います。
次回はいよいよ最終目標のための作戦会議が始まるのではないかと予想しています。
エマ達の目標は、
(1)GFの子供達を集めフィル達を救出する
(2)七つの壁を探し出し【読めない文字(鬼文字)】と新たな”約束”を結ぶ
アンドリューが襲撃してくる直前までに、
エマ達は、七つの壁の手掛かりである“昼と夜”の入口と入る方法を特定していて、あと少しで約束を結び直すことができるところまで来ています。
方法はまだ明かされてはいませんが、次回にでも明かされることでしょう。
次も楽しみです。