ワールドトリガー 第176話『根付栄蔵』第177話『三雲修17』ネタバレ
ワールドトリガー 先月のあらすじ
ROUND7も大詰め。
残っているのは玉狛第二の遊真・ヒュース・千佳と東隊の東・小荒井の五人のみ。
東のビーコンを使った陽動作戦に、千佳の守りを優先しようとする修とこのまま攻撃を続けるべきだというヒュース、二人の意見が別れる。
一触即発の事態に、遊真が自分が千佳の元に向かうと言い、ヒュースはそのまま索敵を続行した。
そのままモール内での東との一騎打ち。
東はヒュースをベイルアウトさせ、ヒュースは東の足を削った。
その後、モールに放たれる千佳のメテオラの連打に、東と小荒井は撤退し、勝負は終わった。
結果は玉狛第二6点、東隊2点、影浦隊2点、鈴鳴第一1点と、修たちの勝ちが決まった。
けれどこの点数では影浦隊と同率2位で、遠征には行けない。
そんな中、二宮・辻・出水が今の玉狛の戦いについて語っていた。
前回の詳細はこちらの記事をどうぞ

ワールドトリガー 今月のネタバレ
◆ヒュースの噂
ランク戦も終わり、三雲隊の面々は遊真とヒュースは個人ランク戦に、千佳は出穂と待ち合わせの約束にとそれぞれ別行動をとります。
残った修と栞は今回のランク戦の事を振り返り、6点取れた事とヒュースの活躍が上出来だったと語り合います。
けれど、修がずっと感じていた「イヤな予感」の正体はまだわからずじまいでした。
そこに、菊地原から修にメッセージが入ります。
引用:ジャンプスクエア4月号
相変わらず辛辣な菊地原ですが、そんな菊地原にも修は自分のモヤモヤを相談しますが、「新入りが強くて自分がやることなくなっちゃう」的な悲しい予感なんじゃないの?と返ってきました。
それに、次の対戦相手がエスクードを警戒して屋外マップを選べば自分にもやれることがまだあると返してくる修に、菊地原は「わかってんじゃん」と呟きます。
そんな菊地原の耳に、ラウンジにいるC級隊員たちの会話が聞こえてきました。
そして今度は、菊地原と一緒にいる歌川が栞に電話をかけ、栞にヒュースの素性がまだ公表されていないかどうか確認してきました。
歌川の意味が分からずに戸惑う栞に、歌川は菊地原が聞いたC級隊員たちの噂、「玉狛の新入りはネイバーなんじゃないか?」を伝えます。

引用:ジャンプスクエア4月号
その噂に、ようやく修は自分が感じていた「イヤな予感」の正体に気づきます。
ランク戦自体は勝利を収め、戦闘でも相手チームを圧倒している。順調な状態なのに嫌な予感が消えなかったのは、ヒュースが「目立ちすぎ」てしまう事による弊害を思っての事でした。
噂をしているC級の間でも確証はないと思われますが、このままではどこまで広がるかわからない。遠征選抜その他に影響が出るかもしれない。
そう思い修は、林籐に連絡をとりました。
◆根付の対策
林籐にアポイントを取ってもらい、修が向かったのはメディア対策室の根付の所でした。
対策室に入ると、すでに根付と東が修を待っています。
そして修がヒュースの噂を報告する前に、「噂」の件は聞いているようでした。
そんな根付にボーダー本部で噂を否定して欲しいと修は言いますが、根付は馬鹿なことを言うなと一喝します。
噂レベルの疑惑に公式が慌てて反応すれば逆効果にしかならないことを修に言い、今回は噂の「上書き」で対処すると告げました。

引用:ジャンプスクエア4月号
今回は元の噂の方が話題性が強い分、相当の信憑性がなければ上書き出来ない。その為に東を使う。もし今後何らかの理由でヒュースの素性を明かす場合は根付の指示で流したことも説明する事を東と根付は修に告げました。
自分がここに来る前に、すでに対策が終わっていた事に修は驚きます。
そんな修に根付は、問題が大きくなる前に自分から報告に来たのは進歩したと言い、席を外します。
そして二人きりになった時、東は修に千佳が大丈夫かどうか聞いてきました。
◆東の不安
かつて「人を撃てない」隊員――鳩原がたった一度、ランク戦でうっかり人を撃ってしまった時、吐いて寝込んでしまった状況を知っている東は、同じくうっかり奥寺を撃ってしまった千佳を心配していました。
鳩原が人を撃てずにいたという事は知っていた修ですが、そこまでの拒否反応があった事に驚き、千佳とは違うタイプなのかどうか思考を巡らせます。
そんな修に、千佳に気をつけてやってくれと言いながら、東は記者会見で修が「遠征に行く」と言った時からひと月ちょっとで本当に資格に手をかけるところまで来るとはと感心しました。
そこに根付が戻ってきて、今回の計画の要綱を修に渡します。
玉狛の中で情報を共有したらデータは確実に処分するようにと伝える根付に修は礼の言葉を述べます。
根付は元々メディア対策の仕事だから礼を述べる必要はないと言いますが、修は隊員を予測できる問題に晒したのは自分のミスだからと告げ、メディア対策室を去りました。
「組織の評判」はともかく、「ヒュースの評判」は自分の責任とする修に、自分の事は無頓着なのに他人の事は背負い込むアンバランスさを東は感じました。
◆in 焼肉店
玉狛支部では、修から根付の計画を聞き一安心といった空気が流れます。
出穂が噂の出どころを探ってみたところ、最初は「もしかしてネイバーだったりして~」くらいの軽いノリであったのが、急に「オレは大規模侵攻で見た!」というやつが急に現れ噂に火がついたようだという事でした。
けれどその大規模侵攻の際、視力がいい出穂もヒュースの顔は遠すぎて見えなかったくらいだから本当にヒュースを見た可能性は低く、目立ちたいからでまかせを言っているのではという事に落ち着きました。
そこに、次のランク戦最終戦の相手が決まったという連絡が入ります。
最終戦の相手は1位の二宮隊・4位の生駒隊・7位の弓場隊となりました。
そして翌日から、東を中心に「上書き」作戦が始まり、順調に新しい噂が広められていきます。
あとは「ヒュースを見た」と言っている人物がどれだけ意地を張るか次第。何かあったら報告をするようにと根付・東・修で話し合い、修は玉狛支部に帰ります。
今日の玉狛支部にいるのは修・千佳・栞・小南の4人だけ。
食事当番の小南は作るのがめんどくさいと自分が奢るのを条件に焼肉を食べに行こうと言い出します。
そして着いた焼肉店。
そこには、次のランク戦で当たる二宮隊の面々がいたのでした。

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ワールドトリガー 今月の感想
ついに修の予感がわかりました!
確かに、ヒュースが目立てばこんな事態になる可能性はそれなりにあったのは否定出来ません。
しかしそれを無意識に感じ取っていたのは感心しました。
それに修に厳しい言葉をかける菊地原も、今回のやり取りからなんだかんだいって修に助言を与えるつもりで修を買ってるのがわかって微笑ましかったです。
それに、東さんの株が上がるのは毎回ですが、今回は根付さんの株が急上昇です。既に対策をとっていたのは見事ですし、なによりちゃんと修を受け止めてくれているのがいいです。
ボーダーの大人たちは、あの本来一番修たちと敵対する思想の木戸さんでも、修に対してちゃんと真摯に対応してくれるのが本当にすごいと思います。
それにしても、千佳ちゃんがついうっかりやっちゃた件、笑いしかなくそんなにダメージなさそうでよかったと思っていましたが、ここにきて不安要素が……
しかも東さんの言葉ですから、あり得そうでより不安が増します。もし本当にそんな精神ダメージが千佳に残っていたとしたら、それが現れるのはいつなのか?
せっかく修の不安の正体がわかりスッキリしたと思ったら、すぐに次の不安が投下されてきて読んでいる側は堪りませんね。
それにしても、前月号で多分最終戦は二宮隊と当たるんだろうとは思っていましたが、まさかその二宮隊と焼肉店で遭遇するとは……
修だけではなく千佳や小南や栞がいる状況で一体どんなやり取りが行われるのか?
全く想像出来ません……