ワールドトリガー 第179話『雨取千佳7』ネタバレ
ワールドトリガー 先月のあらすじ
焼肉屋で二宮隊の面々とかち合った修たち。
そこでのやりとりでヒュースが考えていた変化弾作戦を犬飼に見抜かれていた事に気づく。
玉狛支部に戻った修は早速遊真たちにその事を告げた。
ならば二宮隊以外に使えばいいだけだと遊真とヒュースは言い、そのまま次のランク戦の作戦を考え始める。
その中で、ヒュースは千佳に向かい本当は人を撃てるのではないか?と言いだした。
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ワールドトリガー 今月のネタバレ
◆ヒュースの問いかけ
千佳は人を撃てると思うと言うヒュースに、陽太郎が千佳が人を撃てるとどうなるかと尋ねます。
するとヒュースは、戦術の前提が大きく変わると言いました。
ヒュースが撃って千佳が守ではなく、千佳が撃って他の3人が守る。その連携が使えるなら、千佳がひたすらメテオラとハウンドを撃つだけで5・6点は取れるだろう、と。
力押しで圧倒出来る、玉狛第二にとって圧倒的に有利な状態になれるかどうかをはっきりさせる為に、ヒュースは千佳に人を撃てるのか撃てないのかと迫ります。
引用:ジャンプSQ6月号
栞はそんなヒュースを諫めますが、レイジはなぜ「千佳は撃てる」と思うのかと尋ねました。
その問いに、ヒュースは根拠はないとしながらも、自分は戦場で「撃てる人間」と「撃てない人間」をそれぞれ見てきたが、千佳は「撃てる側」の人間に見えると答えました。
そして逆に、千佳が「撃てない側」だという根拠を3人に尋ねます。
千佳がユズルの言葉を思い出しながら自分の手で相手が傷つくのを見るのが怖いからだと言い、栞もトリオン体の戦いでも生身のダメージを連想してしまうと千佳の後押しをします。
しかしヒュースは、リアルにイメージするからこそ撃てなくなるのがおかしいといいました。
実際の戦場では、千佳が敵を撃たなければ遊真や修が死ぬ場合もあるのだからというヒュースに、千佳は動揺します。
引用:ジャンプSQ6月号
◆千佳の告白と決意
仲間の為に自分を駒として使える千佳は、実戦で遊真や修が危機に陥れば千佳は撃つはずと断言し、ヒュースはなるべく早く答えをくれと陽太郎と共に部屋を出ました。
残った3人、栞・レイジは千佳と屋上に移動し、千佳のメンタルの心配をします。
そんな2人に、千佳は自分の事を語り始めました。
自分が小学生だった頃トリオン兵に追いかけられた事があって、でもその時はまだボーダーも出来ていなくて誰もトリオン兵の事を信じてくれなかった。
でもひとりだけ信じてくれた友達がいたけれど、行方不明なってしまった。
その時に自分は、友達がいなくなった事よりも、まわりの人が信じてくれなかった事よりも、みんなが千佳の言葉を本当なのかもと思い千佳が巻き込んだせいだと言われるようになるのが怖かった。
自分は本当は、人を傷つけるのが怖いのではなく人を傷つけた事を誰かに責められるのが怖いんだと思う……
栞とレイジにゆっくりと千佳は言葉を紡ぎます。
人を撃とうとすれば撃てるかもしれないけど、自分のトリオンでどんどん人を撃ったらどう思われるんだろう?
そんな不安に千佳はずっと包まれていたのでした。
引用:ジャンプSQ6月号
ヒュースの言う通り、自分が撃たなかったら修や遊真が死ぬ場面になっったら自分は撃つだろう。
けれどそれは2人を助けたいだけではなく、お前が撃たなかったせいでと誰かに思われるのが怖いから。
自分は結局いつも、自分の事ばかり考えている……
そう自分を責める千佳を、栞はそれを怖いと思うのは普通の事だからと慰めます。
そしてレイジは千佳が撃たなかった事によって事態が悪化する事があっても修も遊真も自分たちも決して千佳を責めないと言います。
そのレイジの言葉を噛みしめながら、だからこそ……と、千佳は決意を固めヒュースの元に行ったのでした。
引用:ジャンプSQ6月号
◆対弓場隊策
その頃、玉狛支部オペレータールームでは、修と遊真、小南が弓場隊について語り合っていました。
弓場の特徴は銃手というよりは銃で戦う攻撃手と修が言うと、攻撃手寄りなら試合前に手合わせしたいと遊真が言い出します。
そこに緑川から、自分の隊の先輩が詳しいから弓場隊の人に紹介しようか?とメッセージが入ってきました。
それを受け、遊真は翌日、弓場に会う事になったのでした。
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ワールドトリガー 今月の感想
千佳の葛藤を知る事が出来た貴重な回でした。
千佳は本当に「撃てなかった」ではなく「撃たなかった」のですね。
確かに千佳のあのトリオン量で攻撃に転じたら、傍目から見たらただのイジメのようになってしまいますよね……
それに関して口がさない人たちが現れてもおかしくはないと思います。
大きな力を持っているからこそ、全力を出す事が出来ずに弱い自分でいなければならなかった辛さ。
これまでは癒し系キャラでただ可愛い天使的存在であった千佳でしたが、今回のこの辛さと怯え・保身を知り、ようやく血肉を携えた人間となった気がします。
来月はとうとう弓場隊がどんな隊なのかがわかるようです。
楽しみですね。